あざらし型ロボット「パロ」は、「アニマルセラピー」の人の心を元気づける心理的効果、血圧や脈拍を安定化する生理的効果、コミュニケーションの話題を提供し活性化する社会的効果と同様の効果を目的として開発されました。アレルギーや感染症などの理由により、従来の「アニマルセラピー」が困難であった高齢者施設などで導入されています。 これまでに、小児病棟やデイサービスセンター、介護老人保健施設など福祉施設などで導入され、利用者および支援者へ心理的・社会的面での大きな効果をあげています。また、生理的効果としては、高齢者を対象とした尿検査でストレスの軽減が確認されたり、認知症患者の脳波計測によって脳の活動状態の改善などが確認されています。 今回の特別講演では、日本国内外における「パロ」の活躍とそのセラピー効果について石渡氏にご紹介いただき、その後、「パロ」とのふれあい体験のデモンストレーションを行います。 ワイワイガヤガヤ会では、人の心をゆたかにするセラピーのあり方について、会員の皆さんとディスカッションしたいと思います。